トレーニングとの相性最悪?ファスティングのデメリットを理解しておこう

公開日:2023/01/15  最終更新日:2022/12/27


ダイエットや健康維持の手段の一つとして知られる「ファスティング」ですが、正しく行わないと逆効果になるリスクがあるのはご存じでしょうか?とくにトレーニングと合わせて行うのはおすすめできません。今回はファスティングについて解説と、デメリットとトレーニングとの相性についても紹介します。

ファスティングとは

ファスティングとは固形物を食べない時間を作ることで内蔵を休ませ、体内をリセットすることが目的です。普段から糖質・脂質の多い食事や添加物が多用されたものを食べていると内蔵に負担がかかるうえ、体は毒素をため込んでいきます。働きっぱなしの内蔵を休ませ、ため込んだ毒素を排出することが本来のファスティングの目的です。

体内がリセットされることで、老廃物や毒素を排出する機能が高まり、肌の状態もよくなることが期待されています。付加効果として体脂肪や体重が落ちることがあるため、ダイエット目的に行われることもあります。減量効果を求めるあまり、ファスティング中にもトレーニングや運動する人もいますが、基本的にはNGです。運動する場合はヨガや軽いウォーキング、ストレッチにしておきましょう。

ファスティングと断食は別物

ファスティングと断食は混同されやすいですが、断食は水以外のものを一切とらずに行い、ファィングは固形物をとらず水と必要最小限の栄養をとりながら行います。ファスティング中の栄養不足を防ぐため、一般的には酵素ドリンクなどを飲みながら行います。ファスティングを始める前の準備期間、ファスティング後の回復期間があるので、自分のライフスタイルも考慮しスケジュールを組む必要があります。

ファスティング中は水分補給が大事

ファスティング中は水を1日最低2リットルは飲むようにしましょう。普段摂取している水分の一部は食べ物から摂取しています。食べられないファスティング期間中には脱水状態にならないように、水を1日2リットルは飲みましょう。

ファスティングで表れる「好転反応」

ファスティングを正しく行った際に頭痛や倦怠感などが出てくることがあります。「好転反応」と呼ばれる体が改善される合図で一時的なもので、すべての人に表れるわけではありません。好転反応が出てきたらゆっくり休むことが大切です。ファスティング後の回復期には、スープなど消化によいものから食べて、ファスティング期間と同じくらいか、半分の日数をかけて通常の食事に戻しましょう。

ファスティングのデメリット

体内をリセットし、ダイエット効果や美肌効果も期待されるファスティングですが、ファスティングを行ったときのデメリットも理解したうえで行うことをおすすめします。

筋肉が落ちる可能性あり

ファスティングでは食事をしない分、栄養不足になりやすく筋肉が落ちます。体は糖質と脂質が主なエネルギーですが、糖質の摂取量が減るとたんぱく質をエネルギーに変えてしまいます。筋肉を作るたんぱく質も充分に摂取できないため、筋肉量がおちてしまいます。筋肉量の低下が心配であれば、添加物などがあまり入っていないプロテインなどを飲むとよいでしょう。

リバウンドの可能性あり

食べない期間を過ぎたとき、体は飢餓状態のため食べたものを取り込みやすくなっています。食欲のコントロールも難しくなるため、ファスティング後にリバウンドする可能性が高くなります。ファスティング中だけではなく、ファスティングの前後でも食事をコントロールしなければならないので事前にしっかり計画を立てることが大切です。

筋トレとファスティングの相性が最悪ってホント?

ファスティング中の筋トレはおすすめしません。ファスティング中に筋トレをすることで体にどんなことが起こるのか解説します。

低血糖になる

ファスティング中は筋トレに必要な糖質が不足しているため、低血糖態になりやすい状態です。低血糖とは血糖値が正常値よりも下がりすぎてしまった状態のことで、動機や悪寒、めまいや眠気が起こります。程度が重くなると、意識障害が起きたり、けいれんが起きたりします。運動に必要なエネルギーが枯渇したときに低血糖の症状が現れます。

筋トレの効果が得られない

ファスティング中はエネルギー不足のため普段できていることが難しくなったり、普段持ち上げている重量を持ち上げられなくなったりするなど、筋トレ中のパフォーマンスが下がります。さらに主なエネルギー源である糖質も不足しているので、たんぱく質がエネルギーとして使われ、筋肉量が落ちる可能性があります。

筋トレで傷んだ筋肉は、たんぱく質などの栄養を充分に補給し回復するときに強く大きくなっていくものです。そのため筋トレ後には栄養バランスのよい食事が大切です。ファスティング中は充分な食事がとれないため、筋トレはやめておきましょう。

まとめ

ファスティングを行うには正しい知識をもち、正しい方法に従うようにしましょう。ファスティングをすると代謝が上がるため体脂肪が落ちやすくなりますが、筋肉量も落ちる可能性があります。理想の体型を求めるあまりに、筋トレとファスティングを同時に行うのはおすすめしません。筋トレを習慣的に行っている人がファスティングを行う際は、筋トレや体作りについても正しい知識をつけてからファスティングを行うようにしましょう。

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